インフォームドコンセント
あなたの血管はガマンしすぎていませんか？【1】
点滴による化学療法を受けられている患者様へ
もうひとつの選択：「CVポート」とは？
監修：独立行政法人国立病院機構大阪医療センター 外科・乳腺外科 増田慎三先生
同 外来化学療法室 がん化学療法看護認定看護師 江並亜希子先生
□点滴した腕は痛みませんか？
□点滴した血管のまわりが腫れていませんか？
□腕が痛くて、服の着替えやかばんを持つのがつらいときはありませんか？
□腕が痛くて、タオルやぞうきんがしぼりにくいときはありませんか？
□点滴した腕の外見上の変化が気になることはありませんか？
□点滴を始めるまでに、何度も刺し直しをされることはありませんか？
□点滴をするのがつらくて、治療を続ける意欲が落ちていませんか？
どれかひとつでも当てはまる方は、このコンテンツを開いてみてください。
●はじめに
がんの治療には、手術や放射線のほかに、抗がん剤とよばれる薬を使うものがあります。抗がん剤は、がん細胞の増殖を抑えたり、再発や転移を防いだりするはたらきをします。
抗がん剤を用いてがんを治療することを化学療法といいます。化学療法に使う薬は飲み薬もあれば、点滴をするものもあり、患者さんによってさまざまです。
このコンテンツは、なかでも抗がん剤の点滴による化学療法を受けられている方、あるいはこれから受けられる予定の方にご覧頂くために作られたものです。化学療法は、多くの場合腕の静脈からの点滴によって行われますが、方法はほかにもあります。
自分に最もあった点滴の方法を選ぶことで、毎日の生活がもっと快適になることもあります。
ここでは、抗がん剤の点滴についての基礎知識と、「CVポート」という機器を使った化学療法についてご紹介いたします。
●もくじ
【2】抗がん剤の点滴(1)
1.末梢静脈からの点滴
【3】抗がん剤の点滴(2)
2.中心静脈からの点滴
【4】「CVポート」とは？
【5】CVポートの埋め込み手術
【6】CVポートを使った治療
【7】CVポートを使うメリット
【9】よくある疑問
