インフォームドコンセント
監修:大阪大学臨床医工学融合研究教育センター
栄養ディバイス未来医工学共同研究部門 特任教授 井上 善文先生
□点滴中や点滴後に腕が痛みませんか?
□点滴中や点滴後に血管のまわりが腫れませんか?
□腕が痛くて、服の着替えやかばんを持つのがつらいときはありませんか?
□腕が痛くて、タオルやぞうきんがしぼりにくいときはありませんか?
□点滴した腕の外見上の変化が気になることはありませんか?
□点滴を始めるまでに、何度も刺し直しをされることはありませんか?
□点滴をするのがつらくて、治療を続ける意欲が落ちていませんか?
どれかひとつでも当てはまる方は、このコンテンツを開いてみてください。
●はじめに
点滴は、静脈に細いチューブ(カテーテル)を挿入し、そこから薬を入れる治療方法です。点滴する薬は、病気を治すためのものだけではなく、痛みや吐き気などの症状を抑えるものや、必要なカロリーが摂取できない場合にそれを補うための栄養の輸液など、患者さんや病気の状態によってさまざまです。多くの場合、点滴は腕に短いカテーテルを挿入して行いますが、方法は他にもあります。
ここでは、点滴についての基礎知識と「PICC(ピック)」という器材を使った点滴治療についてご紹介いたします。
●もくじ
【2】点滴の基礎知識(1)
1.末梢静脈からの点滴
【3】点滴の基礎知識(2)
2.中心静脈からの点滴
【4】PICC(ピック)とは
【6】PICC(ピック)の挿入・よくある疑問