CVポートの埋め込み
- CVポートは、通常、左右どちらかの前胸部(胸)に埋め込まれます。患者さんの状態によっては、腕に埋め込まれたり、下腹部に埋め込まれることもあります。
- 埋め込みには小手術を必要とします。通常、局所麻酔(部分的な麻酔)で行います。
- 手術時間は状態によって異なりますが、おおよそ30分~1時間程度で終了します。
- 手術は、日帰りで行う場合や一泊二日で行う場合が多いようです。
ポートの埋め込み位置と挿入血管(ポート及びカテーテルは実際には体内にあります。)
鎖骨の下にある静脈からカテーテルを挿入し胸部にポートを埋め込む場合。
腕にポートを埋め込む場合。
首の静脈からカテーテルを挿入して胸部にポートを埋め込む場合。
一般的な手術の方法を簡単に説明します。
1. 針を刺すところやポートを埋め込むところに局所麻酔を行います。
2. 針を、カテーテルを挿入する血管に刺します。
3. カテーテルを血管に挿入します。
4. カテーテルの先端を心臓の近くまで進めます。
5. ポートを埋め込む場所(皮下ポケット)を作成します。
6. 皮下ポケットに向かって、皮下トンネルをつくってその中にカテーテルを進めます。
7. カテーテルとポートを接続します。
8. ポートを皮下ポケットに埋め込みます。
9. 皮下ポケットの部分の皮膚とカテーテルを血管に入れた部分の傷を縫い合わせて終了となります。
10. 全体のイメージです。
CVポート埋め込み後のイメージ
皮下に留置されたCVポート