治療の実際
ピックの接続コネクターのキャップを外し、コネクター部を消毒用70%アルコールなどでしっかりと消毒してから、点滴用のチューブを接続します。
カテーテルが入っている場所から細菌などが入らないように、またその周囲の状態がわかりやすいように、透明なドレッシング材*でカバーし保護します。また、カテーテルが詰まらないように1週間に一度、少量(5mL)の生理食塩液を流して、カテーテル内を洗浄することが必要です。
ドレッシング材*...医療用の透明なフィルム
体の外に出ているカテーテル部分を引っ張らないように気をつけます。また、カテーテルをカバーしているドレッシング材が汚れたり、緩んだりした場合は、直ぐに新しいものに交換する必要があります。交換の仕方については、医師や看護師に事前に相談しておくことが必要です。
★シャワー浴について
ドレッシング材が濡れないように、腕を食品用のラップなどで巻いてカテーテルを保護すると、シャワー浴を行うことが可能です。
皮膚へのべとつきが気になる場合は、薄いガーゼハンカチやタオルなどをドレッシング材の上にのせ、その上からラップを巻くと軽減できます。
カテーテルを巻いた部分は、お湯にひたさないようにしましょう。
※ドレッシング材が完全にはがれてしまった場合は、新しいものに貼りかえる必要があります。
※ゴムなどでラップをとめる際には、血行を妨げないように、きつく締め過ぎないことが重要です。手首の脈を触れることができれば大丈夫です。