抗がん剤について

抗がん剤について

抗がん剤について

抗がん剤の種類について

色々な形状の抗癌剤

抗がん剤は錠剤やカプセルなどの飲み薬、注射(点滴)薬、坐薬、軟膏に分類されます。
これらの薬剤は化学療法の方法や治療方針などによって選択され、患者さんにとって最適なかたちで投与が行われます。
ここでは、点滴に用いられる抗がん剤について話を進めます。

抗がん剤による血管への影響について

抗癌剤を投与される前腕の静脈

点滴用の抗がん剤は、一般に前腕の静脈から投与されます。
しかし、抗がん剤の中には刺激の強いものもあり、それらは時として投与時に血管痛を伴ったり、腕の血管を損傷する事があります。

血管外漏出について>

薬液が血管の外に漏れることを「血管外漏出(けっかんがいろうしゅつ)」と言います。
抗がん剤の血管外漏出は炎症を起こすなど、ひどい痛みを伴う場合もあります。

壊死について>

細胞が死んで機能しなくなることを「壊死(えし)」と言います。
抗がん剤の中には、血管外漏出を起こすと、周辺組織に壊死を引き起こすものがあります。壊死を起こすと、「やけど」の様なひどい痛みを伴うだけでなく、なかなか治らない潰瘍を形成したりします。場合によっては壊死した部分を手術で取り除くなど別の治療が必要となります。

<刺激性の抗がん剤について>

抗がん剤の中には、血管外漏出を起こした場合に周辺組織に炎症や壊死を起こしたりするものがありますが、刺激のレベルによって以下の様に分類されております。

抗がん剤の分類刺激レベル
起壊死性抗がん剤
  • 少量の漏出でも強い痛みが生じ、腫脹(しゅちょう)・潰瘍(かいよう)・壊死などの皮膚障害を起こす薬剤。

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炎症性抗がん剤
  • 漏出部が赤くなり、痛みを伴う事がある薬剤
  • 大量の漏出には注意が必要な薬剤
非炎症性抗がん剤
  • 漏出しても炎症や壊死を起こしにくい薬剤

 

分類代表的な抗がん剤(一般名)
起壊死性抗がん剤 塩酸ドキソルビシン・塩酸ダウノルビシン・塩酸イダルビシン・塩酸エピルビシン・塩酸アムルビシン・マイトマイシンC・塩酸ミトキサントロン・ビンブラスチン硫酸塩・ビンクリスチン硫酸塩・硫酸ビンデシン・酒石酸ビノレルビン・パクリタキセル・ドセタキセル など
炎症性抗がん剤 シスプラチン・シクロホスファミド・ダカルバジン・エトポシド・フルオロウラシル・ゲムシタビン塩酸塩・チオテパ・イホスファミド・アクラルビシン塩酸塩・カルボプラチン・ネダプラチン・塩酸イリノテカン・ラニムスチン・塩酸ニムスチン など

*国立がんセンターがん対策情報センター「がん情報サービス」より抜粋

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