インフォームドコンセント
あなたの血管はガマンしすぎていませんか?(PICC)【4】
PICC(ピック)とは
PICC(ピック)は、Peripherally Inserted Central venous Catheterの略で、「末梢挿入型中心静脈カテーテル」を意味し、腕から挿入する中心静脈カテーテルのことをいいます。
腕の静脈からのカテーテル挿入は、鎖骨付近や首、太ももの付け根にある血管からのカテーテル挿入に比べて、誤って動脈や 肺を傷つけてしまう危険性が低くなります。
また、正しくカテーテルを管理すれば、PICCは通常の中心静脈カテーテルと比べ、感染の発生率も抑えられるといわれています。*2
PICCは、中心静脈カテーテルの利点をもちながら、関連する合併症の危険性を下げることができるカテーテルです。
(←写真) PICCを挿入した患者さんの腕。腕の静脈から挿入されていますが、カテーテル先端は心臓近くの太い血管に位置しているので、中心静脈カテーテルとして使用することができます。
現在、PICCはいろいろな治療に使用されています。
□ 食事がとれず栄養の輸液をする場合
□ 抗がん剤、抗生剤などの刺激の強い薬剤を使用する場合
□ 頻繁に静脈への注射を行わなくてはならない場合
関連ページ
- 医療機器の紹介 PICC(ピック)
- 治療の実際 PICC(ピック)の使用方法