医療機器の紹介
点滴の針
点滴の針
<末梢静脈留置針(末梢静脈留置カテーテル)とは>
体内に挿入する管のことをカテーテルと言いますが、点滴や静脈注射を行うために、腕などの静脈に挿入するプラスチック製のカテーテルのことを末梢静脈留置針(末梢静脈留置カテーテル)といいます。
プラスチック製のカテーテルの中に金属針が入っており、静脈内に挿入できたら、カテーテルのみを残して金属針を抜きます。
点滴や注射をする時には、カテーテルにシリンジ(注射器)や輸液のためのチューブを接続して行います。
末梢静脈留置針は、感染や腫れ、痛みを伴う静脈の炎症などを引き起こす危険性があるため、3~4日毎に入れ替える必要があります。そのため、比較的短期間の輸液の投与に適しています。また、採血をすることは推奨されていないので、採血が必要な時には他の静脈に針を刺して行います。
<末梢静脈留置針の利点と欠点>
- 利点
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- 短いカテーテルなので、比較的簡単に挿入できます。
- 一般的な中心静脈カテーテルと比較して、感染に対する処置が容易です。
- 欠点
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- 3~4日毎に入れ替えが必要です。
- 採血をすることは推奨されていません。
- 多くの抗癌剤のような刺激の強い薬剤を流すと、静脈炎を起こす場合があります。
- 長期にわたって点滴を続けると、血管が脆くなったり細くなったりします。
- 中心静脈カテーテルと比較して、血管外に薬剤が漏れ、薬剤によっては漏れた場合に重篤な皮膚障害を起こすリスクが高いと考えておくべきです。