インフォームドコンセント
CVポートを埋め込むことで、以下のようなメリットが得られます。CVポートを使うと、化学療法に伴う苦痛が小さくなります。
直径1センチメートルほどのセプタムに針を刺せばよいので、どんな患者さんにも簡単に針を刺すことができます。また、末梢静脈を痛めることもありません。
薬は腕の血管よりも太い、心臓の近くの血管に入っていきます。そのため、刺激による影響を受けにくく、静脈炎による痛みを我慢する必要がありません。
末梢静脈からの点滴により静脈炎を起こすと、腫れや皮膚の硬化により、腕の外見に変化をきたすことがあります。CVポートを使用すると、そのような心配はありません。
また、ポートは完全に体内に埋め込まれますので、大きく目立つことはなく、皮膚が少し盛り上がる程度です。
ポートは抗がん剤に限らず、水分や栄養剤、抗生物質など、必要に応じてほとんどの点滴に用いることができます。