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乳癌におけるCVポートを使った外来化学療法【4】

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(4)血管外漏出(けっかんがいろうしゅつ)の際の問題点

抗癌剤は癌細胞を攻撃する有用な治療ではありますが、万が一点滴が静脈皮下へ「漏れる」と健常な皮膚の細胞などに懐死(えし)を起こすことがあります。その場合には 漏出部位に手術治療を要することもあり乳癌本来の治療を延期する必要があります。また患者さんへも疼痛など非常に負担を強いることになり、極力避けなくてはならない合併症です。

血管刺激性の強いナベルビンなど抗癌剤を細い血管である末梢静脈から点滴した際に生じる血管痛の仕組み

(5)血管刺激性薬剤の問題点:ナベルビンの存在

再発治療に用いるビンカアルカロイド系薬剤:ビノレルビン(商品名:ナベルビン)は特に血管刺激性の強い薬剤です。前述の漏出を来さなくても血管炎を起こすことが多い薬剤です。末梢からの投与の際には疼痛の有無など常に状態を把握しながら投与する必要があります。

(6)治療期間について

術前化学療法や術後補助化学療法ではある程度の治療期間が限られていますが、再発転移乳癌に関して治療期間は相当に長くなるケースもあります。その場合、末梢からの点滴抗癌剤投与を継続することは患者さんへも相当の負担を強いることになります。


メディ助|CVポート,PICC

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